東電 事故収束への工程表を発表
4月19日付 Le Monde ルモンド紙は19日、「相変わらず不安定な状態が続く福島原発の事業主東京電力は、6ヶ月から9ヶ月の間で事故を収束させる行程表を明らかにした」と報じた。当面の課題は冷却系統復旧で、同時に汚染水処理と水素爆発を防ぐ窒素注入が続けられ、その後原子炉を密閉し解体する作業にはすでに東芝と日立が候補に名乗り上げている。 「現場では未だに余震が続く中、技術者達が原子炉地下に溜まった汚染水を取り除く作業をしている」と同紙は伝える。17日未明、燃料棒を保管する貯蔵プールの冷却系統が停電により3時間に渡って機能しなかったという。ルモンド紙は「事故後設置された緊急システムの脆さを象徴する事象」と指摘する一方、東京電力は「計6375本に及ぶ燃料棒は4年以上前から貯蔵されており、十分に温度が下がっている」と発表している。...