福島:放射能汚染水11.500トンが海へ

Publié le par francemedia

*ル・フィガロ紙 4月4日17時26分(日本時間4月5日00時26分):

 

東京電力は汚染水を海へ捨てる作業を開始した。

この作業は危険がないとの説明が東京電力よりあり、本日、11.500トンの汚染水を太平洋に捨てる作業が開始された。

 

この1万トン以上の水は、地震によって損傷を受けた原子炉の燃料棒を冷却する為に使われた高濃度の放射能を帯びた水を入れる為の貯蔵庫を確保する為に放出される。第2号原子炉をはじめとする機械室などに溜まった水は原発の電源と冷却回路の復旧作業を阻んでいる。

 

第5号、第6号原子炉からの水は1500トン。この水も毎日300トンずつ放出される予定で5日間で作業が終わる。

 

東京電力は海への放出は人体には影響がないとしている。「この地方の海からの海産物を毎日食べる成人ひとりの場合、1年で0.6ミリシーベルトの放射線を浴びることになるが、自然界での年間に成人ひとりが浴びる放射線量は2.4ミリシーベルトである」と会社の代表者は述べた。しかし、その少し後に原発の広報官は涙を浮かべ、声を詰まらせ、この汚染についてテレビで謝罪した。「私たちはすでに住民の方々に多大な苦労とご迷惑をおかけいたしました。また新しいご負担をおかけすることになり、本当に申し訳なく思っております」

 

「安全の為に大洋にこの汚染水を放出する以外に方法がないのです」政府の広報官である枝野官房長官もテレビでこう説明した。

 

仏放射線防護原子力安全研究所(IRSN)の環境・干渉局長のディディエ・シャンピオン氏は東京電力によって放出される水の放射性物質の濃度に関する正確なデータは持っていない。しかし、彼はこの水の放射線量は低いと考える。「すべての原発は水の浄化場を持っています。放射線量は海に放出される前にそこで薄められるのです。福島でもそのようになると期待します」と彼は説明した。APによると大洋に放出した水は基準値の500倍の放射能を含んでいる。

 

いずれにしても、汚染水はすでにかなり汚染した海に排出されるわけですとディディエ・シャンピオンは言った。原発には亀裂があり、高濃度の放射能を含んだ水が数日前から太平洋に流出している。浜は数10キロしか離れていない。

 

週末、20cmの亀裂が取水口付近の作業用の穴の壁面で発見された。セメントで塞ぐ試みがなされ、次に特殊樹脂ポリマーが投入されたが、改善は見られていない。

 

この汚染水の放出は、空気中への放射性物質拡散と反対に、直接人体に危険はない。「放射性物質の一部は沿岸近くの沈殿物に付着し、他の物質は沖に散らばっていきます。」とディディエ・シャンピオンは説明する。「海岸から離れたところでは深刻な影響はないと考えます。一番の危険は魚類、貝類、海藻の汚染です」「この海域での漁は禁止した方がよいでしょう」と彼は続けた。波しぶきに関しては、汚染の一部は空気中に拡散するが、これらの物質はすでにかなり汚染した沿岸にしか到達しない。

 

エコシステムに及ぼす放射能の影響に関しては予見できない。「まず言えることは、まだ津波自体がエコシステムにどのような打撃を与えたのか判っていないということです」とディディエ・シャンピオンは言う。「自然災害よってエコシステムが損なわれなかったとしても、放射能は海産物をもう食べることができないという人間にとっての資源の問題を引き起こすのです」その代わり「これまでの環境毒学の研究によれば、沿岸のエコシステムの尺度においては大きな変化は見られないと思います」と仏放射線防護原子力安全研究所の専門家は述べた。

(KS)

 

 

 

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