日本政府からの情報不足に「不安」と「不満」をもらすアメリカ

Publié le par francemedia

3月17日付 仏 ル・モンド紙

情報不足に「不安」と「不満」をもらすアメリカ

 「危機における混乱?日本で被曝の危険性は本当にあるのか?」
米タイム紙は一面でアメリカの全メディアがその質問に答えようとしていると伝えた。日本政府は20キロ圏内の避難を発表する一方で、米大統領官邸は80キロ圏内にいるアメリカ国民に避難を命じたことが不安を呼んだ。
それを米テレビ局フォックスニュースは「地震と津波の発生以降初めての日米間の意見の相違だ」と報じた。

  LA タイムズ紙は福島原発の状況についても日米間で不調和が生じているとする。米原子力調整委員会(NRC)のグレゴリー・ヤッコー委員長は4号機の使用済み核燃料の保存プールに完全に水がなくなったとしているが、日本当局はそれを否定している。

日本の危機管理に対する不安

 日本当局は完全にお手上げ状態にあるというのがアメリカ側の持つ印象だ。当局がヘリコプターで原発に放水しなければならない状況は、完全に状況をコントロールできなくなっているか、コントロールを失いつつある証拠だとUSAトゥデーは語る。
さらにABCニュースは、匿名の米高官の証言として、日本の危機管理が不安を呼んでおり、発電所が24時間あるいは48時間以内に制御能力を回復できなけ れば、悲劇的な健康被害が将来数十年の間に発生する可能性があるとした。また、「現場の作業員を避難させてはならない。原子炉を冷却するまで作業を続ける 決定をしなければならない」と政府情報筋は語ったという。

 混乱と不満

 ニューヨークタイムズ紙は日米間の調査結果に差異があるのは日本当局の能力不足にあるとし、避難区域に関する米原子力調整委員会の報告は「日本が危険を軽視し、明らかにリスクを過小評価していることを示唆」していると報じた。
明確な情報の不足と日本当局の混乱に、「米メディアは4号機の使用済み燃料格納プールの水位に関して矛盾した情報は、この原子力危機がもたらした混乱の象徴と批判している」とタイム紙は語る。LA タイムズ紙によれば、日本政府の不明確で矛盾した情報に痺れを切らせた国際原子力機関(IAEA)の天野事務局長は自ら日本に出向いて現状調査を行い、同紙の取材に対して「情報不足に不満を感じていた」と語ったという。

 アメリカ政治界の日本に対する不満はニューヨークタイムズ紙でも報じられている。アメリカ当局は、「(日本の)政治、行政の指導者達は現場に釘付けに なっており、問題の重大性について報告したり、外部からの援助にも殆ど答えられない状態だ」と語り、即断が必要な危機において「日本の決定機関の対応の遅 さ」を批判している。また最悪なことに、ハーフィントンポスト紙は「日本政府は自国の原発の状態について数年前に警告を受けていたのに何もしなかった」と も報じている。

 放射能雲に注意するカリフォルニア

 LAタイムズ紙は、原子力危機はアメリカ国家の問題になりつつあると報じ、専門家によれば今週金曜日(18日)には放射性物質がカリフォルニア州海岸沿 いに到達するが、アメリカにおける危険性は殆どないと伝えている。その一方で同紙は、放射能レベルに関して日本政府の明確な予測がないことを強調し、さら に「数値(発表)は放射能が他のアジア諸国や太平洋諸島さらにはアメリカに及ぶか正確に判断する上で必要不可欠だ」としている。
 一方でデイリー・ビースト紙は、原発事故の日本における影響について報じている。同紙のアリザ・サラリオ記者は、「病人、老人だけでなく、子供や乳幼児 を始め妊娠中の女性や胎児にも関係する」とし、「最悪のシナリオが起きれば、生殖器異常から精神薄弱まであらゆる病気を持った子供達が産まれてくるだろ う」としている。

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