福島:原発冷却は数週間かかる見込み

Publié le par francemedia

*ル・モンド紙 ネットニュース 23日20時20分(日本時間24日4時20分):    

 東京電力の作業員チームは損傷を受けた原発の冷却装置の復旧作業に日夜頑張っている。3月11日の地震が起こった時に停止状態だった第5号、第6号の原子炉には使用済み燃料貯蔵プール水が充分あり、まもなく正常状態に戻ると見られる。しかし、炉心の溶融問題を抱える原子炉に消防隊員と自衛隊員は蒸発し続ける海水をかける作業をしており、海水は管の詰りや腐食を起こす原因ともなる。この放水機の処理班員たちは将来の展望なしに極限状態の中で働いている。

 

  4日前より原発側は空気中に放射性物質を放出することになる計画的な減圧処置は行なっていないと断言した。それにもかかわらず、第2号原子炉付近では23日に放射能レベルが非常に高い毎時500ミリシーベルトが測定され、作業続行を非常に危険な状態にしている。

 

 この原子炉の為に働く作業員は一時避難を余儀なくされた。「今、彼らは分量を制御している。現場での作業時間は多過ぎる被爆を避けるためにきちんと計算されている。仕事環境は非常に重苦しいに違いない」と仏放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のティリー・シャルルは語った。黒い原因不明の煙が上がった第3号原子炉の為の作業班にとっても同じ状況である。

 

 この原子炉近くの放射能値がその後、下がった為、煙は放射能を含んではいなかったとも考えられる。大阪大学原子力工学専門のヤマグチ教授によると、これは燃えた油らしい。「原子炉の機器に使われた油が油脂に変質して燃え、黒い煙を出したのかもしれない。しかし、はっきりしたことは判らない」とNHKで水曜日説明した。しかし、東京電力も原子力安全・保安院もこの煙の原因を解明することはできなかった。仏原子力安全院はこれが原子炉格納容器から来たものかもしれないという最も疑わしいシナリオを検討している。

 

 ここ数日で制御室とポンプ設備に電源を供給する為に電線が引かれたが、ショートを避ける為に損傷している機器を交換しし、点検を終えなければならない。「慎重にやらなければ。今電源を入れるとヒューズが飛び、すべて動かなくなってしまうかもしれません」そうティリー・シャルルは心配する。この為に近日中に他の原発から電気部品が運ばれることになっている。

 

 東京電力は、第4号原子炉にすでに取り付けたように、燃料プールの水の推進連結アームも取り寄せることになっている。これは現在消防ホースを使ってしている作業に役立つに違いない。しかし、冷却に向いていない海水の使用が問題となる。仏原子力安全院は「注入された水に含まれる塩分が非常に短期間で燃料の冷却を損なうかもしれない。原子炉容器中で海水の塩分が結晶する危険がある」と考え、真水の調達を強く勧める。


 東京電力は塩分が重大な問題を起こす前に解決策を見つけなければならない。しかし、電気部品や真水の運搬は地震や津波の被害で非常に困難な状態が続いている。その上、煙の上がった第3号原子炉で作業していたスタッフと、非常に放射能の危険が高い第2号原子炉で働いていた技術者の一時退避が作業を遅らせた。「すべてうまく行くとしても数週間はかかるだろう」とティリー・シャルルは心配する。


 冷却装置がすっかり直った時、6基の原子炉はもう2度と使われないことになる。これらは冷えて停止した状態となるのだ。しかし、作業がこれで終わりになるとは言えない。福島を解体するには何十年もかかるであろう。

 

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