枝野官房長官 静かで落ち着いた日本政府の声

Publié le par francemedia

4月2日付 Le Monde

 

 仏ル・モンド紙は2日付の紙面で枝野幸男官房長官に焦点を当てている。東日本大震災発生から3週間、世界中のテレビ画面に登場している枝野官房長官は、存在感が薄くなってしまった日本政府の「顔」になったと同紙は伝える。枝野官房長官は災害発生から一日3回以上の記者会見を毎日こなし、記者からの質問に対して冷静に要領よく対応している。
 同紙は「2006年まで続いた小泉政権を例外として、日本人は余り政治劇を好まない。今回の危機では管首相は自分が舵を取っていると見せるパフォーマンスをしているが、実際は見かけだけ」と語る。
 日が経つにつれて世論は原子力災害の重大さに気づき始めているが、「首相が(3週間で2回)記者会見した時、国民は心を揺さぶられるような気持ちになったとは言えない」とル・モンド特派員は語る。
 大震災発生から政府の声となり、政府の存在をアピールする任務に没頭する枝野官房長官の自制能力が評価されている。さらに枝野官房長官は福島原発事故の状況に関して、東京電力のコメントを否定する情報を幾度となく流している。
 年齢46歳、最年少で官房長官に抜擢された枝野氏は、政府の裏権力と呼ばれる仙谷由人前官房長官のお気に入りと言われている。1993年に政界入りし、政党を転々としながら98年の民主党立ち上げに協力。民主党初めての総理大臣となった鳩山由紀夫元首相が辞任した後、管現首相と急接近した。民主党内では元外務大臣の前原誠司氏の派閥に属する右派である。彼自身の政治手腕については余り知られていないが、外交政策においては日中関係で毅然とした姿勢を示す強硬派でもある。
 ル・モンド紙は「国内の政治評論家達は、仙石前官房長官が影響力を維持するために枝野氏を後任に就かせたと考えていたが、今回の危機が枝野氏を表舞台へ送り出した」とコメントし、「いつか菅直人首相の後継者として注目を浴びる日が来るかもしれない」と見ている。(YO)

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