福島:炉心溶融についての論争

Publié le par francemedia

*5月24日付けリベラシオン(シルヴェストル・ユエ記者)が炉心の状況についての論争を取り上げた。

 

この論争は、3機の原子炉の炉心が溶融しコリウム(核溶融物)となって圧力容器の底に溜まっているという東京電力の報告から起こったものである。

遠隔操作のロボットに続き「5月5日から作業員が実際に建屋内に入ったこと」から原子炉の状態をより把握することができ、この結論に至ったのであろうと放射線防御原子力安全研究所(IRSN)のティエリー・シャルルは説明する。この各省庁管理下の研究所は福島第一で事故が起こって以来、日本からの公式データを元に事故を注意深く見守ってきた。

炉心溶融の報告は「東電がこれまで述べていたことより深刻」とする論調に矛盾する。ティエリー・シャルルは「私から見れば何も変わっていません。事故当初から燃料は溶融したと私たちは言っており、この炉心溶融は3月15日から『確認』と記録されています。私は同じ日にリベラシオン紙に『福島第一の事故が起きた3つの原子炉で長時間冷却システムが失われたことは燃料の部分的核溶融を引き起こした』と書きました」

それにしても、日本政府と東電は日本国民に対して率直でなかったように見える。核燃料の状態を「損傷」と表現し、「溶融」と正確に言うことを避けた。東電のデータ発表のウェブサイトでは、3月18日に炉心が「損傷」となっており、4月7日には損傷度が1号機で70%、2号機で30%、3号機で25%となっている。

この度合いは燃料の溶融に従ったはずのものだ。何故なら、破壊つまり燃料とその金属ケースの融合によって発生した放射性物質と気体の放出を元に計算されているからである。

そして5月23日の分析結果表を見ると、炉心の状況に対して未だに「damaged 損傷した」という表現が使われており、異なるのは1号機が「mostly ほとんど」であり、2号機が35%、3号機が30%という点である。言い換えれば「損傷した」は常に「溶融した」を意味していたことになる。

この論争で最も不思議なのは、仮に燃料が溶融していないのであれば3月14日と17日に発生した放射性物質の大量放出は起きなかったということになるからだ。しかしながらこの放出は東電によって否定されていない。東電が測定した放射線量が資料に示されており、14日から17日の放射線量が最大値を示したことは明らかである。

この記録はすぐに公開され、今でも公開されている。誰の目にも、この放射性物質放出(IRSNや他の機関がチェルノブイリの約10%と推定する)が核燃料とその金属容器の溶融による結果であると考えるのは容易なことなのであるが。

圧力容器と格納容器の状態が考えていたより深刻なのは特に1号機である。これら3機はコリウム(核溶融物)により穴が開いたか、継ぎ目のヒビがあるかである。この事が圧力容器内に注入された水の汚染を説明する。コリウムがどういう状態なのかは判然としない。

これらの情報は「原発の今の危険レベルに対して変化をもたらすもの」ではないとティエリー・シャルルは力説する。これは2ヶ月以上前に起こった現象なのであり、コリウムは溶融したことで圧力容器の底に溜まり、それが冷却につながった。容器内での水位が十分上がらないが、コリウムは水の底に横たわり、、、水は常に注水されているからである。

 

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http://sciences.blogs.liberation.fr/home/2011/05/fukushima-dai-ichi-vaste-chantier-la-centrale-nucl%C3%A9aire-japonaise-lest-aux-sens-propre-et-figur%C3%A9-un-chantier-car.html

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