大荒れの東電株主総会

Publié le par francemedia

6月28日 Le Monde.fr / AFP-Reuteurs

 日本時間28日午前に始まった東京電力株主総会は、福島原発事故への怒りを露にする株主達による質疑が繰り返され、過去に例にない大荒れの様子となった。叫びと怒号、経営陣の辞職と原子炉停止を求める声が飛び交い、約9000人の参加者が集まった会場の東京都内のホテルは、熱気溢れる闘牛場のような雰囲気に包まれた。
 
 1986年のチェルノブイリ原発事故に次ぐ重大な原子力事故を引き起こした福島第一原発は、事業者である東京電力に110億ユーロ(1兆2470億円)という歴史的な損失をもたらした。事故発生以降、同社の株価は85%下落し、中間層の個人投資家達を苦しめることになった。事故以前、東電は優良企業として評価されていたが、3月11日以降、ムーディーズやスタンダード&プアーズなどの格付け会社は一斉に同社の評価を下げた。

 警察により厳重警備が敷かれた会場外部では、福島原発の近隣住民が抗議活動を行った。「事故により子供達の生活は汚され、若者は福島で職に就くことが出来なくなり、高齢者達は一生かけて築いたものを全て失った」と郡山市から駆けつけたデモ参加者は語る。


 「嘘に塗れ、子供達に負の財産と地元に重荷を押し付ける原子力エネルギーからの脱却」を訴える400人の株主から出された決議案は、反対多数とされ棄却された。同社経営陣は株主達に対して幾度となく頭を下げ陳謝したが、その度に怒号が飛び交い、中には総会を中断させようと立ち上がった参加者が警備員により取り押さえられる場面もあった。

 総会議事を務めた同社の勝俣会長は、同社機能を大幅に改変して一刻も早い危機脱出を計ると約束し、8人の取締役は今後給与を全額返上するものの辞職はしないことを決めた。今後東電は、幹部社員と一般社員の給与削減と大規模な資産売却を続けることで、同社の存続を揺るがす最悪の経営危機に立ち向かわなければならない。

 

"Fukushima : assemblée générale houleuse des actionnaires de Tepco", Le Monde.fr, 28/06/2011

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