France 2 JT 20時ニュース 日本特集

Publié le par Y.Onodera

France 2  – 3月17日(木)20時〜21時


 仏国営放送France 2は夜8時の定時ニュース枠内で前日に続き日本特集を放送した。
番組内ではフランソワ・フィヨン首相(保守)をゲストに迎え、発生から1週間が経つ地震と大津波の被害映像を交えながら、連日仏マスコミ世論の最大の関心事になっている福島原発事故の推移を報告した。

 昨日まで続けられたヘリコプターによる放水作業は約30トンの水を注ぎ込むことに成功するものの途中で断念。露出している1号機から3号機までの燃料棒の溶融の可能性と3、4号機の使用済み燃料を格納したプールに十分な量の水がなく高度の放射能を発生する可能性があるとした。

 また、原発事故による避難地域20〜30キロ圏内では住民は次々と自主退避を始めているが、中には避難したくても出来ない人達がいるという。
津波で甚大な被害を被った南相馬市の桜井市長「政府は何もしてくれない」と怒りを漏らし、住民達は「ただでさえ津波で避難しているのに、政府は原発についても何も教えてくれない」と嘆く。
輸送トラックが原発避難地域に入りたがらないため物流が完全にストップし、食料もガソリンも手に入らないという。

 急遽日本に派遣されているベテラン特派員のアラン・ド・シャルブロンは被災した住民達の間で政府の対応への怒り、嘘をつき続ける東電への憤りが溜まり始めていると述べ、福島原発における連日の展開が最終段階に来ており、タイムリミットは48時間という中現場作業を志願した130名が英雄のように扱われ、「まさに白い鉢巻きをした映画の特攻隊のような印象を受けるが、最悪なことにこれは映画ではない。」と締めくくった。

 その他、被災地仙台から関西へ脱出を計る人々、次々と成田空港に押し寄せる外国人達、また福島原発から約80キロに住むフランス人フィリップ・ニベル氏とのビデオインタビューなどが放送された。日本人の妻と子供達とくらすニベル氏はフランスに帰るか福島に残るか悩んだが、大きな放射能漏れが起きた際は太平洋側に吹く季節風に助けられるという専門家の意見を聞き残る事にしたという。

 フランス放射線防護安全研究所(IRSN)の工場安全局チエリー・シャルル局長は、「1〜3号機の電源確保により原子炉の冷却を再開することが急務」としながら、「2号機の電源が確保された可能性もあり、明日にかけて冷却作業が徐々に再開されれば最悪のシナリオからは少し遠のくかもしれない」と述べ、事故発生以降悪化する状況に初めて希望の光が見えたと述べた。

 死亡・行方不明者が3万人に達すると予想される被災地では物資の配給が途絶え、水、ガソリン、食料、薬などが手に入らず疲労や病気による死亡者も増え始めたとした。

 スタジオにゲスト出演したフィヨン首相は、日本の状況について「非常に重大で心配しているが、日本人の勇気と国際連携による専門家の派遣などが功を奏することを願う」と延べ、「原発事故については原子炉4基の状態は落ち着いているが、非常に重大な事故であるため決して楽観視はできない」と述べた。また、仏国内で高まっている原子力の賛否については、日本での災害の経験をもとにフランス国内の全ての発電所の耐久性を再調査するとし、「すぐに原子力を止めることはできない。再生可能なエネルギーの割合を挙げてバランスを取るしかない。」とし、世界最先端の技術を誇る仏原子力産業については「輸入国が技術面、安全面で基準を満たしていることが発電所建設などの技術売買の条件」とした。

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