IRSN 福島原発の放射能流出量はチェルノブイリほどではない

Publié le par francemedia

Le Monde.fr  4月13日 9:00(日本時間16:00)

 12日、日本の原子力安全・保安院が福島原発事故のレベルをINES基準で最大の7へ引き上げたことについて、フランス放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)は日本による急な評価変更に驚きを見せている。

 IRSNのパトリック・グルムロン放射線防護局長によれば、「福島事故の影響は注意すべきものではあるが、86年のチェルノブイリ事故と同様のものではない。大変重大な事故だが、チェルノブイリの再来にはならないだろう」と語った。同研究所のティエリー・シャルル保安局長は、「放射能流出量は変化しておらず、INES基準(国際原子力事象尺度)の機械的な分類方法による事故の評価である」と説明する。
 ル・モンド紙の取材に対して同研究所は、「最も放出量が多かったのは3月12日から21日にかけてで、ヨウ素とセシウムといった気体性物質を基準にするとチェルノブイリで吐き出された量の10分の1程度で、欧州全体に被害が広まったチェルノブイリ事故とは絶対的に異なる」ことを強調している。
 しかし福島では放射能物質は風雨や雪により地上に落とされ、そのまま土壌内に留まっている。IRSNによれば、放射能汚染された土壌で作られた食物を消費すると人体汚染の危険性が10倍から50倍まで上がるため、重大な内部被曝を避けるには「食物制限」が必要と訴えている*。

 *IRSNは4月8日付の在日フランス人向けの報告書の中で、3月11日以降に福島県、栃木県、茨城県、宮城県、群馬県内で生産された野菜(ほうれん草、花わさび、カキナ、小松菜、レタス、キク、キャベツ、セロリ、ブロッコリー、チンゲンサイ、パセリ等)と生乳の消費を避けるよう勧告している。上記の品目から消費基準を超える量が検出された地域(東京、埼玉、千葉、神奈川)で生産された上記品目については日本の基準に準じていることを確かめる。また、生産地と放射線濃度が明記されていない生鮮食品は連続して食べ続けることを避け、出来るだけ葉類の野菜を食べ続けないよう勧告している。また、基準値を少し上まった食品を食べてしまった場合も、健康に目立った影響が出るわけではないので心配する必要はない。さらに、日本全国において水道水を調理に使用することは問題ないとしている。また以上の勧告は日本当局の指示適用を妨げるものではないとIRSNは強調している。(要約抜粋)

 

参考記事:

http://www.lemonde.fr/japon/article/2011/04/12/fukushima-rejets-significatifs-mais-pas-comparables-a-ceux-de-tchernobyl-selon-l-irsn_1506721_1492975.html

 

IRSN(仏放射線防護・原子力安全研究所)4月8日付報告レポート(仏語):

http://www.irsn.fr/FR/Actualites_presse/Actualites/Documents/IRSN_Residents-Japon_Bulletin2_08042011.pdf
 

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