東京で平時の6倍 福島原発沖で1250倍の放射線

Publié le par francemedia

3月26日 フランス報道まとめ 10時30分(日本時間18時30分)Le Monde/AFP/France 2

 福島原発では日夜復旧に向けた作業が続けられる中、高濃度放射線を含む水たまりが3つの原子炉内で見つかり幾度となく作業が中断された。3号機構内で3人が被曝した事故では、作業員は通常の1万倍の放射線を浴びたという。現在も700名に及ぶ作業員が交代で「命がけ」の作業に当たっている。菅直人首相は「状況は予測不能」と延べ、東京電力側は電力が復旧して冷却システムが再稼働するまで「あと一ヶ月以上」かかると発表している。

 

「3号機の謎」
 日本当局は3号機の被害状況と周辺で観測された高濃度放射線から「3号機の燃料格納容器が損傷している可能性」があると示唆して来た。しかしここに来て原子力安全・保安院は「原子炉内の圧力を下げるために行った水蒸気放出もしくは配管バルブからの水漏れが原因」と推測し始めている。福島第一の6機の原子炉のうち2機(5、6号機)は制御されているが、4機(1〜4号機)が未だに不安定な状態にあり黒煙や蒸気を噴出しているにも拘らず、安全・保安院は「全ての原子炉内部で温度と気圧が安定している」と発表している。しかし、国際原子力機関(IAEA・本部ウィーン)は「ここ24時間状況は全く改善しておらず、未だに不確定要素が顕在する」という見解を出している。
 
「東京都内と福島沖で高濃度放射線計測」
 26日午前、通常の6倍にあたる0.22マイクロシーベルトが東京都内で計測されたが、政府当局は住民の健康には問題ないとしている。政府情報筋によれば、福島原発から西に30キロの地域では放射線が年間許容被曝量を超え、さらに原発に近づくほど放射線濃度は高くなっているという。
 さらに、福島原発沖の海中では通常の1250倍の高度な放射性ヨウ素が計測され、原子炉が気密性を失い始めているのではという疑いをより一層強めている。
 政府当局は、放射能は広範囲の海水で希釈されるため魚や海藻類に吸収される量は微量としているが、もしヨウ素と同様にセシウム137も海中に拡散している場合は異なる。セシウムの濃度半減期は約30年である。東電は許容量の80倍のセシウム濃度を計測したと発表している。環境団体グリーンピース日本支部は、「相変わらず政府は危険性と放射能汚染を過小評価しようとしている」として、原発から20キロを超えた場所で独自の放射線測定を行うとしている。
 
 フランス時間25日夜、国営放送France 2は定時ニュース枠内で、放射能汚染が周辺環境に広がる福島原発事故について、1986年のチェルノブイリ原発事故がもたらした環境汚染被害の一例を紹介した。取材ルポによれば、チェルノブイリ原発から約60キロ離れたある村では事故直後に住民全員が強制退避させられたが、ロシア政府保健機関の記録では25年前の事故以降に生まれた「子供400人のうち健康に問題のない子供は僅か4、5人しかいない」という。

 


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